プロトコル
CCNAの勉強を開始してから来月で1年
図解教本sec274
前回が18日だから11日ぶり。やはり通勤し出すと途端に更新ペースが落ちる。
CCNAの勉強を開始してから来月で1年。何時までやってんだか。
CiscoルータのSerialインタフェースのデフォルトのカプセル化プロトコルはどれか。
⇒正解 HDLC
●WANデータリンク層カプセル化プロトコルの種類
1.HDLC(High-Level Data Link Control)
2.SLIP(Serial Line Internet Protocol)
3.PPP(Point to Point Protocol)
4.X.25/LAPB
5.フレーム・リレー(Frame Relay)
6.ATM(Asynchronous Transfer Mode=非同期転送モード)
●HDLC
ISOが標準化。
専用線や回線交換で使用される。
ベンダ独自のHDLCが開発され、CiscoSystems社もCisco HDLCを使用している。
●SLIP
電話回線、ISDNなどで使用される。
カプセル化できるネットワーク層プロトコルはIPだけなので、IPとIPXが混在するマルチプロトコル環境はサポートできない。
そのため、現在ではマルチプロトコル環境をサポートでき、SLIPの後継と呼ばれるPPPを使うのが一般的になっている。
●PPP
PPPはIP、IPX、AppleTalkなど複数のネットワーク層プロトコルをサポートでき、専用線やダイアルアップ、ISDNなど様々な環境で使用できる。
●X.25
X.25は初期のWANサービスに信頼性を与えることを目的に利用されていた。
WANの信頼性が高くなり、現在はフレーム・リレーに取って代わられている。
●フレーム・リレー
フレーム・リレーは、複数の仮想回線を扱うパケット交換型のプロトコル。
●ATM
ATMは53バイトの固定長のセルを使って音声、映像などのマルチメディアデータを伝送するプロトコル。
図解教本sec275
ISO HDLCとCisco HDLCの違いは何か。
⇒正解 Cisco HDLCはマルチプロトコル環境をサポートできる。
●HDLCの特徴
1.ISO HDLCはシングルプロトコル環境のみをサポートする。
2.Cisco HDLCはマルチプロトコル環境をサポートする。
3.Cisco HDLCはCiscoルータの同期Serialインタフェースのデフォルトカプセル化タイプとして使用されているが、ベンダ間で互換性がない。
●ISO HDLC
HDLCはIBMが開発したSDLCをベースにISOが標準化したデータリンク層プロトコルで、ISO HDLCとも呼ばれる。
一般的に同期シリアル回線上のデータをカプセル化するが、ヘッダ内に上位ネットワーク層プロトコルの種類を示すフィールドが存在しないため、同一リンク上で複数のネットワーク層プロトコルをカプセル化する「マルチプロトコル環境」で利用することは出来ない。
つまりISO HDLCの用途は、単一のネットワーク層プロトコルを使用する「シングルプロトコル環境」に限定される。
このため、一般的にはベンダはISO HDLCを使用せず、専ら、マルチプロトコル環境に対応する為にISO HDLCに改良を加えたベンダ独自のHDLCを開発して使っている。
CiscoSystems社もCisco HDLCを使っている。
上記のような都合があるため、
WANリンクでHDLCを使用するためには、WANリンクの両端の機器が同一ベンダのものでなければならない。
WANリンクの両端の機器が異なるベンダのものである場合、データリンク層のカプセル化プロトコルにはPPPが使用される。
(なおPPPには認証メカニズムがあるが、HDLCにはない。)
Ciscoルータの同期Serialインタフェース上ではデフォルトでCisco HDLCをカプセル化タイプとして使っているので、HDLCの指定を行う必要はない。
もし別のカプセル化タイプを設定し、その後Cisco HDLCに戻す場合は以下のコマンドを使う。
Router(config-if)#encapsulation hdlc
HDLCの設定を確認するには、show interface serialコマンドを使う。
Router#show interface serial 0/1
・・・
Serial 0/1 is up, line protocol is up
Hardware is PowerQUICC serial
Internet address is 192.168.3.1/24
MTU 1500 bytes, BW 1544 KBIT, DLY 20000 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set(10 sec)
(略)
Cisco HDLCが主に使用される場面は、2台のルータ間でポイントツーポイント接続している場合に使用される。ここでのポイントツーポイントとは、2つのデバイスが専用線で接続されている場合や、回線交換におけるダイアルアップなどの非同期シリアル接続、ISDNなどの同期シリアル回線接続である。
このとき、一方がCiscoルータでもう一方が別のベンダ機器だった場合、通常はPPPが使用されるが、万が一Cisco側のデフォルトでCisco HDLCが使用されていた場合、show interface serial 0/1コマンドでの物理層はupになるが、データリンク層はdownになり、正常な通信が確立されないため、注意すること。
図解教本sec276ジャンプ問題
07.次のうち、V.35接続を介してCiscoルータとDSUを接続する場合、Ciscoルータ側のSerialインタフェースと接続する為に使用するコネクタはどれか。
B RS-232
⇒不正解 正解はC DB-60
08.次のうち、PPPの前身であるプロトコルはどれか。
C SLIP
⇒正解
09.次のうち、専用線で使用されるプロトコルはどれか。
A PPP
B フレーム・リレー
C HDLC
⇒不正解 正解はA・C・D(SLIP)
専用線で使用されるプロトコルは、HDLC・SLIP・PPPとなる。
10.次のうち、仮想回線を用いるWANサービスで使用されないプロトコルはどれか。
B X.25
⇒不正解 正解はA PPP
11.次のうち、業界標準のISO HDLCに追加されたCisco HDLC用拡張フィールドはどれか。
C 独自フィールド
⇒正解
12.次のうち、CiscoルータにHDLCカプセル化を指定するコマンドはどれか。
D Router(config-if)#encapsulation hdlc
⇒正解
図解教本sec277
PPPの特徴について正しく述べているものはどれか。
⇒正解
PPPはマルチプロトコル環境をサポートできる。
LCPはPPPリンクの確立・維持・切断の一連の制御機能を担当する。
NCPはPPPリンク上を流れるネットワーク層プロトコルを識別する。
●PPPの特徴
1.PPPはマルチプロトコル環境をサポートし、ベンダ間で互換性がある。
2.PPPの構成要素
・HDLCベースのカプセル化機能
・LCP(LINK CONTROL PROTOCOL=リンク制御プロトコル)
・NCP(NETWORK CONTROL PROTOCOL=ネットワーク制御プロトコル)
図解教本sec278
次のうち、PPPセッションの確立フェーズに含まれないものはどれか。
⇒正解 アプリケーション層プロトコル確立フェーズ
●PPPセッション確立フェーズ
1.リンク確立フェーズ
2.ネットワーク層プロトコル確立フェーズ
3.認証フェーズ(オプション)
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