NATとWANを学習
CCNAの試験ではNATはまず出ないらしい
図解教本sec258
NATに入ったが、CCNAの試験ではNATはまず出ないらしいので、軽く読み流す程度でお茶を濁す。まあ出ないところに時間を費やしても無駄なので。
実際の実務としてはむしろNATの方がよく使う(拠点LANから検証用LAN切ったり、グローバルとローカルのNAT組んだりする)ので実態は逆なのだが。
1年かかってようやく550ページ目に達した。
最初はここまで来るのが目標だったが、結局試験に出ないとわかって読み飛ばす羽目に。なんだかなあ。
Cisco機でのスタティックNATの設定例くらいを記述しておこう。
ヤマハしかやったことないので。
[ネットワーク設定]
自社LAN:10.0.0.1
RT内部インタフェース:FA0/1
RT外部インタフェース:S0/0 171.16.60.1
●スタティックNATの設定例
Router(config)#ip nat inside source static 10.0.0.1 171.16.60.1
←送信元PC(10.0.0.1)は外部ネットワークに171.16.60.1と認識される。
Router(config)#interface FastEthernet 0/1
Router(config-if)#ip nat inside
←内部ローカルにスタティックNATを適用した。
Router(config-if)#interface Serial 0/0
Router(config-if)#ip nat outside
←外部グローバルにスタティックNATを適用した。
ローカルとグローバル間の変換情報はNATテーブルというデータベースに格納されて参照される。
NATテーブルはスタティックNAT、ダイナミックNAT、PATなどの場合もルータによって同様に保持される。
図解教本sec258~図解教本sec268
スルー
図解教本sec269
NATの頁を10分で読み飛ばし、WANへ入る。WAN、ISDN、フレームリレーで750ページを誇るこの大部の教書も読破完了となる。まあまだ570ページなので、あと100ページくらいはあるわけだが。まさか1年かかってテキストを読む羽目になるとは、当初の見積もりが相当甘かったということ。
ネットワークについてはかなり勉強になり自信がついたが、これで受からなければ意味が無い。
WANはさすがに問題が出るだろう。NATのように読み飛ばすわけにはいかないな。
WANの特徴について正しく述べている文章はどれか。
⇒正解
・地理的に分散した企業の拠点間でデータ交換するために利用される。
・通常はISPから回線サービスを借り受ける。
●WANの概要
1.地理的に広範囲なデータネットワークを実現する。
2.企業が持つ離れた場所にあるオフィス間を接続し、データ交換を可能にする。
3.通常、通信事業者(サービスプロバイダ)からWAN回線サービスを借り受ける。
通信事業者以外は建物の外に通信インフラを敷設することを法律で禁じているため、企業は通信事業者が提供するWAN回線サービスを利用して拠点同士を回線接続している。
図解教本sec270
WAN回線サービスの特徴について正しく述べているものはどれか。
⇒正解
・通常、回線交換サービスはダイアルアップ接続を利用する。
・パケット交換サービスは仮想回線を利用し、専用線より安価なサービスである。
●WAN回線サービスの形態
1.専用線
2.回線交換
3.パケット交換
4.セル交換
一般にWAN回線サービスには専用線、回線交換、パケット交換、セル交換の4つの形態があり、ユーザはニーズとコストでサービスを選択する。
●専用線
特徴:同期接続、ポイントツーポイント接続
専用線は、特定の二点間を結ぶため、ポイントツーポイント接続とも呼ばれる。
同期接続で常時接続を実現し、ユーザに使用可能な帯域を保障するが、通信事業者から借りた回線を自社専用に占有するため、距離に応じて使用料は高額になる。
●回線交換
特徴:非同期接続、ISDN、ダイアルアップ
回線交換は、公衆電話交換網またはISDN網を利用するサービスで、非同期で接続される。
通常、ユーザが必要時にダイアルすることによってダイアルアップ接続が確立される。
最も一般的な例は電話回線になる。
料金は使用量に応じて課される従量課金制が一般的である。
公衆電話交換網はPOTS(Plain Old Telephone Service)とも呼ばれる。
●パケット交換
特徴:同期接続、仮想回線、X.25、フレーム・リレー
パケット交換は、専用線のように回線が常時確保されるが、回線自体が他のサービス利用者と共有されるため、専用線より安価なコストで利用できる。
パケット交換では、仮想回線(バーチャルサーキット)を張って、拠点間の接続を実現する。
パケット交換サービスには、X.25、フレーム・リレーなどの同期接続によるWANサービスがある。
●セル交換
特徴:同期接続、仮想回線、ATM
セル交換は、ATM(Asynchronous Transfer Mode=非同期転送モード)に代表される技術で、上位層データを53バイトの固定長を持つセル(cell)という単位で交換する。
セル交換でも、パケット交換サービスと同様、仮想回線を使用した同期接続によるWANサービスを提供する。
図解教本sec271
WAN回線サービスを利用する企業と通信事業者の間の回線を何と言うか。
⇒正解 ローカルループ
●WANを構成する基本要素
1.CPE(Customer Premises Equipment=顧客宅内機器)
2.分界点(Demarcation)
3.ローカルループ(Local Loop)
4.セントラルオフィス(Central Office=CO またはCOスイッチ)
5.トールネットワーク(Toll Network=有料ネットワーク)
●CPE
顧客側に物理的に配置する機器。
顧客が所有していない場合、通信事業者が顧客に貸し出す。
CPEの例としては、ルータやDSUがそれにあたる。
(DSU=加入者回線終端装置のこと)
●分界点
CPEとローカルループを接続する部分で、企業の通信配線室内にあるDSUを接続するためのウォールジャックが分界点に相当する。
分界点は顧客と通信事業者の管轄範囲の境界(責任分界点)を示し、ウォールジャックを挟んで通信事業者間の部分で問題が発生した場合は、その問題は通信事業者が解決すべき問題になる。
※ウォールジャック・・・壁に敷設してある、回線を収容する部分。
●ローカルループ
分界点から通信事業者のCOまでを接続する回線がローカルループである。
通常は銅線が使用され、ローカルアクセスループやラストマイルとも呼ばれる。
●CO/COスイッチ
COとは交換局の局舎のこと。
COはセントラルオフィスの略。
交換機器は特にCOスイッチと呼ばれる。
●トールネットワーク
通信事業者網内のスイッチとそれらを接続する回線(トランク)の集合体を表す。
[WAN概念図]
CPE---ウォールジャック---ローカルループ---CO
図解教本sec272ジャンプ問題
1.次のうちLANとWANを比較した場合の相違点はどれか。
B WANの方がLANよりも地理的に広範囲なNWである。
D WANインフラの方がLANインフラよりも構築コストがかかる。
⇒正解
2.次のうち非同期接続に該当するWANサービスはどれか。
C 回線交換
⇒正解
3.次のうちポイントツーポイント接続とも呼ばれるWANサービスはどれか。
D パケット交換
⇒不正解
正解はA 専用線
4.次のうち仮想回線を使用するWANサービスはどれか。
A セル交換
B パケット交換
⇒正解
5.次のうちWAN接続におけるユーザと通信事業者の接続部分を表す用語はどれか。
E 分界点
⇒正解
6.WANサービスを提供する通信事業者側の機器のうち、ユーザに地理的に近い局舎に設置されるものはどれか。
A COスイッチ
⇒正解
図解教本sec273
スルー
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