CCNA試験勉強対策

RIPの検証

今日もCCNAの勉強

さあさあ今日も面倒くさいCCNAの勉強だ。

2004/11月の開始から既に9ヶ月、未だにテキスト全700ページ強のうち430ページあたりをさ迷っている。もう今年受験すら危うい感じ。9月に入ってからはさすがにハイペースで進めているが、この勉強法が果たして正しいのかどうかすら分からない。
まあもう後には引けないので全範囲を終えたらCCNAふりーくの暇つぶし問題有料版を買って問題を解きまくるだけだ。

sec209

RIPによって学習した経路はshow ip routeでどのように表示されるか。
⇒正解 R

●RIP検証コマンド
show ip route=ルーティングテーブルを表示する。
show ip protocols=動作中のルーティングプロトコルを表示する。
show ip rip database=RIPのデータベースを表示する。

●RIPの検証
[ネットワーク図]
PC
||
10.1.1.0/24
||
[fa0/0]
ルータA
[fa0/1]
||
10.1.2.0/24
||
[fa0/0]
ルータB
[fa0/1]
||
10.1.3.0/24
||
[fa0/0]
ルータC
[fa0/1]
||
10.1.4.0/24
||
PC

routerA#show ip route
Codes:C-connected S-static I-IGRP R-RIP M-mobile B-BGP
(省略)

Gateway of last resort is not set

10.0.0.0/24 is subnetted,4 subnets
R    10.1.4.0[120/2] via 10.1.2.254,00:00:09,FastEthernet0/1
C    10.1.1.0 is directly connected,FastEthernet0/0
C    10.1.2.0 is directly connected,FastEthernet0/1
R    10.1.3.0[120/1] via 10.1.2.254,00:00:09,FastEthernet0/1

●ルーティングテーブルの解釈方法
RIPなどのルーティングプロトコルを使用しているルータでshow ip routeコマンドを使用すると、以下のような出力結果が得られる。

R    10.1.4.0[120/2] via 10.1.2.254 00:00:09 FastEthernet0/1
R⇒ルーティングの学習方法(RはRIPによる学習)
10.1.4.0⇒あて先ネットワーク
[120/2]⇒アドミニストレーティブディスタンス値/メトリック(ホップカウント)
via 10.1.2.254⇒経路情報の送信元である隣のルータのIPアドレス
00:00:09⇒経路情報を学習してから経過した時間
FastEthernet0/1⇒あて先ネットワークへ向かうローカル(自分の)インタフェース

●show ip protocolsの実行例

routerA#show ip ptotocols

Routing Protocol is "rip"
←ルータAでは現在RIPが動作している。

Sending updates every 30 seconds,next due in 9 seconds
←アップデートは30秒毎に送信される。(次の送信時間まであと9秒)

Invalid after 180 seconds,hold down 180,flushed after 240
←無効タイマ、ホールドダウンタイマ、フラッシュタイマの値

Default version control: send version 1,receive any version
←RIPv1でアップデートを送信し、受信は両方(RIPv1、RIPv2)のバージョンで行う。

     Interface                 send                Recv                 Triggered RIP            KEY
     FastEthernet0/0       1                    1 2 ←RIP情報を送受信するインタフェース
     FastEthernet0/1       1                    1 2 ←RIP情報を送受信するインタフェース
  Maximum path:4 ←負荷分散が可能な経路の上限のデフォルト値
  Routing for Networks:
     10.0.0.0 ←RIPによるルーティングを行う対象のネットワークアドレス
  Routing Information Sources: ←経路情報の情報源であるネクストホップ
     Gateway           Distance             Last Update
     10.1.2.254          120                   00:00:17 ←ネクストホップルータの情報
  Distance:(default is 120) ←アドミニストレーティブディスタンス値

●show ip rip databaseの実行例

ルータがルーティングアップデートの交換によって作成したRIP関連のデータベース情報はshow ip rip databaseで表示できる。

routerA#show ip rip database
10.0.0.0/8   auto-summary
10.1.1.0/24   directly connected,FastEthernet0/0 ←直接接続の経路
10.1.2.0/24   directly connected,FastEthernet0/1 ←直接接続の経路
10.1.3.0/24 ←隣接ルータ(10.1.2.254)から自分のFa0/1で受信して学習した経路情報
   [1] via 10.1.2.254,00:00:14,FastEthernet0/1 ←[ ]内はホップ数
10.1.4.0/24 ←隣接ルータ(10.1.2.254)から自分のFa0/1で受信して学習した経路情報
   [2] via 10.1.2.254,00:00:14,FastEthernet0/1 ←[ ]内はホップ数

sec210

ルーティングアップデートの送信元アドレスを表示するdebugコマンドはどれか。
⇒正解 debug ip packet

●RIP検証コマンドの種類
debug ip rip database=RIPのデータベース構築の様子を確認する。
debug ip packet=ルーティングアップデートの送信元/あて先アドレスを確認する。
undebug all/no debug all=動作中のデバッグ機能を停止する。

●debug ip rip database
ルータがルーティングアップデートの交換によってRIP関連のデータベースを作成・更新する様子はdebug ip rip databaseコマンドで表示できる。

[ネットワーク図]
PC
||
10.1.1.0/24
||
[fa0/0]
ルータA
[fa0/1]
||
10.1.2.0/24
||
[fa0/0]
ルータB
[fa0/1]
||
10.1.3.0/24
||
[fa0/0]
ルータC
[fa0/1]
||
10.1.4.0/24
||
PC

routerA#debug ip rip database
RIP database events debugging is on ←デバッグ機能を開始。
routerA#
01:23:40:RIP-DB:network_update with 10.1.3.0/8 succeeds
←10.1.3.0に関するアップデートが成功。(8ビットマスクを適用)

01:23:40:RIP-DB:adding 10.1.3.0/0(metric 1) via 10.1.2.254 on FastEthernet0/1 to RIP database
←10.1.3.0に関する情報を更新した。(metric=ホップ数)

01:23:40:RIP-DB:network_update with 10.1.4.0/8 succeeds
←10.1.4.0に関するアップデートが成功。(8ビットマスクを適用)

01:23:40:RIP-DB:adding 10.1.4.0/0(metric 2) via 10.1.2.254 on FastEthernet0/1 to RIP database
←10.1.4.0に関する情報を更新した。(metric=ホップ数)

routerA#undebug all
All possible debugging has been turned off ←デバッグ機能を停止。
routerA#

※一般的にdebugコマンドはルータに負荷がかかるため、検証用のラボ環境で実施する。
また使用後はundebug allかno debug allコマンドでデバッグ機能を停止すること。


●debug ip packet
debug ip packetコマンドを実行するとIPパケットの送信元とあて先のIPアドレスが分かる。

routerA#debug ip packet

IP packet debugging is on ←デバッグ機能を開始。

routerA#

01:27:53:IP: s=10.1.2.254(FastEthernet0/1), d=255.255.255.255, len 72, rcvd 2
←s=送信元アドレス。
←FastEthernet0/1=受信インタフェース。
←d=あて先アドレス(distination)。
←len 72=IPパケットの長さ(length)。
←rcvd 2=「このアップデートを受信した」ことを表す。

01:28:03:IP: s=10.1.1.1(local), d=255.255.255.255 (FastEthernet0/0), len 92, sending broad/multicast
←local=アップデートを送信する自分のインタフェース。

01:28:03:IP: s=10.1.2.1(local), d=255.255.255.255 (FastEthernet0/1), len 52, sending broad/multicast
←local=アップデートを送信する自分のインタフェース。

routerA#undebug all 

All possible debugging has been turned off ←デバッグ機能を停止。

routerA#


sec211

ルーティングアップデートの要約情報を表示させるコマンドはどれか。
⇒正解 debug ip rip events

●RIP検証コマンド
debug ip rip events=ルーティングアップデートの要約情報を表示する。
debug ip rip=ルーティングアップデートの詳細情報を表示する。
16ホップに達した経路はデバッグ上「16 hops(inaccessible)」と表示される。

●debug ip rip events

[ネットワーク図]
PC
||
10.1.1.0/24
||
[fa0/0]
ルータA
[fa0/1]
||
10.1.2.0/24
||
[fa0/0]
ルータB
[fa0/1]
||
10.1.3.0/24
||
[fa0/0]
ルータC
[fa0/1]
||
10.1.4.0/24
||
PC

routerA#debug ip rip events

RIP event debugging in on
←デバッグが開始された。
routerA#

01:34:55:RIP:received v1 update from 10.1.2.254 on FastEthernet0/1
←ルータB(10.1.2.254)からFastEthernet0/1でアップデートを受信した。

01:34:55:RIP:Update contains 2 routes
←アップデート内の経路情報は2つ。

01:35:03:RIP:sending v1 update to 255.255.255.255 via FastEthernet0/0(10.1.1.1)
←自分のFastEthernet0/0(10.1.1.1)からアップデートをRIPv1で送信した。

01:35:03:RIP:Update contains 3 routes
←アップデートに含めた経路情報は3つ。

01:35:03:RIP:Update queued
←送信用アップデート情報をインタフェースに蓄積した。

01:35:03:RIP:sending v1 update to 255.255.255.255 via FastEthernet0/1(10.1.2.1)
←自分のFastEthernet0/1(10.1.2.1)からアップデートをRIPv1で送信した。

01:35:03:RIP:Update contains 1 routes
←アップデートに含めた経路情報は1つ。

01:35:03:RIP:Update queued
←送信用アップデート情報をインタフェースに蓄積した。

01:35:03:RIP:Update sent via FastEthernet0/0
←アップデート送信記録を保持した。

01:35:03:RIP:Update sent via FastEthernet0/1
←アップデート送信記録を保持した。

routerA#undebug all

All possible debugging has been turned off
←デバッグ機能を停止した。

routerA#


上記の出力結果において、ルータAが隣接ルータに対して自分のFastEthernet0/1から送信したルーティングアップデートには、経路情報が1つだけ含まれている。
これは、ルータAは本来であれば自分と直接接続されている10.1.1.0/24と10.1.2.0/24の情報をアップデートに含むはずだが、10.1.2.0/24はルータBと共有しているため、アップデートには含めずにルータBが知らない10.1.1.0/24の経路情報をアップデートに含んでいるためになる。

なおルータAのルーティングテーブルには10.1.3.0/24および10.1.4.0/24の経路情報が登録されるが、これらの経路情報はルータBから教えてもらったものであるため、スプリットホライズンによってルータBへのアップデートには含まれない。


sec212 ジャンプ問題

31.次のうち、show ip protocolsで確認できる情報はどれか。
A そのルータの各インタフェースに設定されているIPとサブネット。
⇒不正解 正解はC ルータに設定されているルーティングプロトコルの各種タイマを表示する。

32.あるルータのルーティングテーブルを調べたところ、RIPで学習された経路に120/3と表示されている箇所があった。この説明として正しいものはどれか。
D 120=アドミニストレーティブディスタンス 3=ホップ数
⇒正解

33.RIPに関するデータベースの情報を表示するコマンドはどれか。
D router#show ip rip database
⇒正解

34.RIPに関するデータベースの情報をデバッグするコマンドはどれか。
B router#debug ip rip database
⇒正解

35.ルータ上で実行したdebugコマンドを停止する適切な方法はどれか。
A undebug allコマンドの実行
⇒正解

36.debug is rip eventsコマンドとdebug ip ripコマンドの違いについて正しいものはどれか。
A debug ip rip eventsコマンドのほうがdebug ip ripコマンドよりも詳しい情報を表示する。
⇒正解

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